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ヘルニア急性期における症状の例

急性期の症状

腰椎椎間板ヘルニアの痛みは,始めのうちは何か違和感があるなと感じる程度で軽いものですが,それが椎間板ヘルニアだと気づかずに放置したり,忙しくてそのまにしてしまう方がほとんどです。 その軽い段階で治療出来れば1番良いのですが治療しないでそのままにしておくと本格的に発症し,非常に激しい痛みを味わう事になります。 中には痛すぎてベットから起き上がれなくなったり,真っ直ぐ立つ事も出来なくなったりします。

その様な痛みの発症から1週間ほどの期間を『急性期』と言い,この期間はとにかく激しい痛みが襲い掛かって来ます。 何故かと言いますと脳から足の先まで神経が走っていまして,今まではその神経に触れていなかった物が突然神経に触れてしまうからです。 虫歯を治療された方は治療を受けている時に神経に触れた痛みを覚えていらっしゃる方もいるかと思いますが,その痛みか,それ以上の痛みが腰に持続するのでどれだけの激痛か何となく想像して頂けたかと思います。

対処法

早く痛みを取り除く為には神経に触れている髄核を元の位置へ押し戻してあげる事で神経に触れなくなるので,後は炎症(熱をもっている)がひいていけば痛みは無くなります。 (だいたい炎症は2~3日でひいて行きます) 尚,患部を冷やしてあげるとより効果がみこめます。

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ヘルニアが完治するまでの治療期間

ヘルニアは完治しない!?


何故かと言いますと,例えば手術をして線椎輪が破れて突出してしまった髄核を除去するとします。すると神経には触れなくなるので痛み自体は消えますが,それで完治したとは言えません。
何故ならば髄核そのものがクッションの役割りをしていましたが取ってしまった事でアクソーバーの機能が低下してしまい,他の椎間板に負担がかかってしまいます。その事によりヘルニアになっている椎間板とは別の椎間板もヘルニアになる可能性が高まります

1度破れてしまった線椎輪は残念ながら人間の治癒力では元に戻りません。

私のおこなっている施術でも髄核を元の椎間板へと押し込み神経には触れない様にはいたしますが穴が開いている状態なのでまた突出して来てしまいます。 定期的に押し込む事で突出しずらい身体にはなりますが完全に完治するとなると,ips細胞などの『再生医療』などで修復する事が認められ,人間にも使用してよいと認可がおりなければ使用出来ないので現時点では完治すると言う事は難しいです。

ヘルニアの痛みを緩和するためにできること

いますぐできる!就寝時の工夫

ヘルニアの痛みを緩和するには寝る時の工夫で違って来ます。 仰向けで寝る時は膝を立てるか,クッションや座布団などで膝を下から持ち上げると腰の負担が軽減されます。(この場合,寝返りが少々困難となります。)

もう1つの寝る時の工夫ですが,例えば左の後方から繊維輪が破れて髄核が突出している場合,左肩を上にして横向きになり右足は真っ直ぐ,左足は曲げて横向きに寝ます。 重力が働き下へと髄核が落ちて行くので突出しづらくなり効果的です。右後方から髄核が突出している場合は右肩を上にして左足を真っ直ぐ,右足を曲げて横向きに寝ると緩和されます。 (突出している方,痺れや痛みがある方を上にして横向きに寝る。)と言う事ですね。

福おか整体で推奨する方法

もう1つは私の施術のテクニックとして梨状筋など,お尻まわりや腰の筋肉を引き締めるアプローチをかける事によって繊維輪から破れて突出した髄核を中へと押し込みます。 その事によって髄核が神経を圧迫しなくなり痛みや痺れなどが緩和されます。

残念な事ですが...人間の治癒力では破れてしまった繊維輪は再生されないので定期的に髄核を中へ押し込み,腹筋,背筋を鍛え,正しい姿勢で日常生活を送っていただく事が痛みの緩和に繋がります。

ヘルニアの症状と原因、予防対策

ヘルニアとは

ヘルニアとは椎間板ヘルニアと言いその椎間板の中に髄核と言うゲル状の組織があり,その髄核をドーナツ状に取り囲んでいるのが繊維輪ですが,例えば椎間板をおまんじゅうに見立てて説明しますと,おまんじゅうの皮が破れて中のあんこが飛び出して来た状態に近いです。


症状

髄核は20代前後までは極めて弾力性に富むがそれ以降になると低下し,それに伴いアクソーバーの機能も低下してしまいます。 すると椎間板(繊維輪)が負荷に耐えきれず損傷してしまい,突出した髄核が神経を圧迫する事により腰の痛みや下肢の痺れ,臀部から大腿筋外側,ふくらはぎ外側にかけての疼痛,痺れなどがおきます。


原因

発症原因としては,姿勢や動作などの環境要因,加齢による椎間板のクッション(アクソーバー)の低下などが考えられます。 椎間板には座った姿勢,前屈みになるといった姿勢や動作でも体重の2.5倍程の圧力がかかると言われていて,こうした事の繰り返しなどで繊維輪が破れて髄核が突出し椎間板ヘルニアになると考えられます。 因みに,坐骨神経痛も原理は同じです。


ヘルニアを予防する為の対策|姿勢

日常生活で正しい姿勢を意識して生活する事が大切です。 人それぞれ色々な姿勢をしていますが,その人の姿勢で,首に負担がかかっていたり,背中に負担がかかっていたり,腰に負担がかかっていたりと,負担がかかっている場所は違っても,生理的湾曲(S字カーブ)が崩れると重力の分散が上手くいかずに負担がかかる場所と余りかからない場所が出てきます。 生理的湾曲がある事でクッションの役割をしていますが姿勢が崩れるとクッションの役割が弱くなるので,筋肉の負担がかかる場所とかからない場所が出て来ます。 そしてもう一つのクッションの役割をしているのが椎間板なのですが,その重力や衝撃を分散出来なくなって来ると繊維輪が破れて髄核が突出してしまいます。(神経に触れて痛みや痺れが出る) そうならない為にも前屈みの姿勢をなるべくしない様に心がけると良いです。


ヘルニアを予防する為の対策|筋肉

姿勢に加えて大切なのは背骨を支える筋肉をしっかりつける事です。 腰痛になられた方でコルセットを巻いたら痛みが和らいだと言う方がいらっしゃると思いますが筋肉は天然のコルセットとして働いていますので,腹筋,背筋など鍛えることによって予防にもなりますし,ヘルニアになってしまった方も髄核が突出するのを防いでくれるのでとても効果的です。 逆にコルセットに頼り過ぎてしまいますと筋肉が衰えて行くので,頼り過ぎるのも良いとは言えませんので,上手く活用する事をお薦めします。

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