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コラム 2017年6月

ストレートネックに効果的な治療と改善例

ストレートネックに効果のある治療方法

ストレートネックになると(生理的湾曲が無い状態)首の後ろの筋肉が固まってしまうので,まずは後ろの筋肉,頭板状筋や僧帽筋などを緩めると楽になります。しっかりと緩めてから瞬間的に牽引をして頚椎椎間板が固定して固まっている物を緩める事によって,頚椎椎間板自体が持っているクッションを取り戻す事が出来ます。

しかし生理的湾曲が無い状態ですと,またすぐに頚椎椎間板に負担が集中してしまう為,やはり日頃の生活で前かがみにならない様に注意していただくか,定期的に頭を後ろへ倒して少しでも首の後ろの筋肉を緩める事をおすすめします。

そして治療する側としましては,首が真っ直ぐになってしまっている状態なので,ストレートに配列されている頚椎を伸ばす行為をしますが...この時に通常の湾曲のある頚椎の方より,首の周囲の筋肉や神経を傷つけてしまう可能性が高くなりますので細心の注意や集中力が必要になります。

手に返ってくるもので瞬間的に牽引をやめて筋肉や神経を傷つけない様にしますが,基本的に瞬間的に牽引する技術は事故を起こしやすい高度な技術の為ほとんどの整体院では行っていないのが現状です。

ストレートネックが改善された例

ながい時間,猫背やうつ向いた姿勢をしてストレートネック(真っ直ぐ)になってしまったので基本的にはその逆を行なう事によって改善し,正しい姿勢を意識して長時間うつ向かないと言う事で改善されて行きます。

例えば,赤ちゃんが産まれて頭が座って来ると言うのは立つ準備をしていると言う事で頚椎の湾曲が出来た=首が座ったと言う状態になります。逆を返せば,首が真っ直ぐになると首から背中まで丸まっていると言う状態なので産まれる前の状態に近づいていると言う事になります。そうなると当然二足歩行の生活をする上で色々支障が出て来ると言う事なので,いかに姿勢が大事かと言うのがお分かりになれたかと思います。

なので根本的な改善は姿勢の改善と言う事になります。

ストレートネックによる肩コリの緩和のしかた

寝ているときにできる簡単な方法!

ながい時間をかけて頚椎が真っ直ぐになってしまい,首の後ろの筋肉,頭板状筋や僧帽筋などが緊張して固まってしまっているので,その筋肉を緩めてあげる事で少し緩和します。 基本的には生理的湾曲が出来て来ないとクッションの役割を果たしきれていないので,睡眠になる時に3~15分ほどバスタオルを丸めて,それを首の下に敷いて寝てください。 最初は少し痛いかもしれませんが,高さや太さなど調節して首の湾曲を作る事を日々行う事で少しずつ湾曲を取り戻す事が出来ます。
そうすると僧帽筋は首から肩まで続いているので,首から来ている肩コリには有効です。

簡単にできるストレッチ

もう1つ湾曲を作る方法として,フェイスタオルを両手で持ち,首の後ろに当ててタオルを持ったまま両手を上に上げていきます。この時に頭が少し上に向く様にします。その状態から顎を引き,うなずく姿勢を5~20秒ほど行います。

1連の動作を1日5セットほど行うと良いです。

ながい時間をかけて真っ直ぐ(ストレート)になってしまったので,また長い時間をかけて元の湾曲へと戻すというイメージを持って行ってください。

ストレートネックの痛みと痛む場所

ストレートネックで影響が出やすい場所

人によって痛む場所は異なりますが,頚椎の3番と7番に負担がかかりやすくなります。

生理的湾曲をしている事によりクッションの役割をしていた物が,真っすぐ(ストレート)になってしまった事で全体のクッションの役目が無くなりその分,頚椎椎間板に負担がかかってしまいます。 頚椎椎間板は腰椎椎間板と違い薄くて余り衝撃や重力を吸収出来ません。その事で,頭痛がする,吐き気がする,首が痛い,首が動かない,上が向きにくい,手が痺れる,背中が痛い,などさまざまな症状が出て来やすくなります。

対処方法

そしてあまりにも頚椎椎間板に負担がかかり過ぎてしまうと,頚椎椎間板から髄核が突出して頚椎ヘルニアになってしまいます。すると神経を圧迫してしまい,圧迫した状態が続いてしまったら,痺れも続いてしまいます。 そうならない為にも,うつ向く姿勢や猫背を長時間取らない事をおすすめします。

ストレートネックの症状と原因

ストレートネックとは

まず,ストレートネックとは頸椎の生理的湾曲がなくなり,頸椎が真っ直ぐ(ストレート)になってしまった状態を言います。

何故ストレートネックになってしまうかと言いますと,最も多いケースが現代病で,長時間のデスクワークやスマートフォンの使い過ぎで猫背になり頭を下へ向ける機会が多くなる事で首の後ろの筋肉,頭板状筋や僧帽筋などが緊張して固まってしまい,長時間続けてしまうと硬直してしまいます。

ストレートネックの症状

やがて頸椎本来の湾曲を筋肉が鎧のようになり湾曲出来なくなってしまいます。ながい時間~年月をかけて少しずつ湾曲がなくなっていってしまいます。何故湾曲がなくなるといけないかと言いますと,緩やかに湾曲している事によってクッションの役目をしています。 よって頸椎が真っ直ぐになってしまう事によりアクソーバーの機能がなくなってしまい,頸椎椎間板に過度な負荷がかかってしまい,その事が原因で,頭痛がしたり,肩が凝ったり,首が痛い,上が向きにくい,手が痺れる,吐き気がするなど,さまざまな症状が出る可能性が高まります。

すぐできる対処法

なるべくうつ向く姿勢を取らない様に心がけて,適度に頭を後ろに倒してあげて筋肉を少しでも緩めてあげる事が良いでしょう。因みに,現代病なので最近では子供にも増えて来ています。

ヘルニア急性期における症状の例

急性期の症状

腰椎椎間板ヘルニアの痛みは,始めのうちは何か違和感があるなと感じる程度で軽いものですが,それが椎間板ヘルニアだと気づかずに放置したり,忙しくてそのまにしてしまう方がほとんどです。 その軽い段階で治療出来れば1番良いのですが治療しないでそのままにしておくと本格的に発症し,非常に激しい痛みを味わう事になります。 中には痛すぎてベットから起き上がれなくなったり,真っ直ぐ立つ事も出来なくなったりします。

その様な痛みの発症から1週間ほどの期間を『急性期』と言い,この期間はとにかく激しい痛みが襲い掛かって来ます。 何故かと言いますと脳から足の先まで神経が走っていまして,今まではその神経に触れていなかった物が突然神経に触れてしまうからです。 虫歯を治療された方は治療を受けている時に神経に触れた痛みを覚えていらっしゃる方もいるかと思いますが,その痛みか,それ以上の痛みが腰に持続するのでどれだけの激痛か何となく想像して頂けたかと思います。

対処法

早く痛みを取り除く為には神経に触れている髄核を元の位置へ押し戻してあげる事で神経に触れなくなるので,後は炎症(熱をもっている)がひいていけば痛みは無くなります。 (だいたい炎症は2~3日でひいて行きます) 尚,患部を冷やしてあげるとより効果がみこめます。

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